お庭番に伝わる極意 その121「6月(水無月)の手入れ」

雨が降り続きなんとなく気が滅入ってしまう季節になりました。
こんな気持ちを香りで和ませてくれる庭木があります。
初夏の代表的な花 クチナシ です。今回はクチナシについてお話いたします。

■クチナシ(6/7の誕生花)
花言葉 「幸福者、清潔、清浄、優雅」

ツヤのある濃い緑色の葉を付ける常緑低木です。
春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイとともによい香りのする庭木の1つです。
初夏のこの時期甘い香りの肉厚な花を咲かせます。
花は咲き始め純白ですが時間が経過するにつれてだんだんとクリーム色を帯びた色になります。
また、花の後、9月中旬~10月末ごろに赤黄色の実をつけます。
この実は昔から漢方薬として利用されたほか、食用に鮮やかな黄色の着色料として利用されます。
クチナシの実は熟しても割れない事からこの名前がついたと言われています。

■クチナシの管理
クチナシは花が咲く頃に伸びてくる新しい枝に来年の花芽がつきます。
秋以降に枝を切ってしまうと花芽ごと切り落としてしまい花付きが悪くなります。
クチナシは花が終わった直後、できるだけ早い時期に剪定を行ってください。
また害虫としてアオムシのような形のお尻にツノのようなものが生えたオオスカシバという蛾の幼虫がいます。
見つけ次第捕殺するかスミチオンなどの殺虫剤をまいて駆除しましょう。
 クチナシの植付け場所ですが、冬の乾いた風、夏の直射日光の当たる場所では寒さで枝の先端が枯れたり、
土が乾きすぎて生育が悪くなったりします。
寒風が当たらず、半日陰~日向の場所に植付けるようにしましょう。

ガーデン倶楽部では数多くの庭木、お花をご用意しております。
お庭をさらに華やかに彩りたいというお考えの方、ぜひお越しください。