冬はシマトネリコが枯れる

冬になりますと
最近流行りのシマトネリコが茶色になっていることを良く見かけます。
私も先月に剪定したお客様からシマトネリコの調子が悪いと電話がありました。たしかに枝先が茶色になって枯れてしまっていました!!
まずそもそもの話として、シマトネリコは中国南部や沖縄が原産の為、寒さに弱い。
その為冬寒くなると枯れたように葉を落としてしまいます。
また、暖かい場所でも北風や北西の風に強く吹かれる場所はその傾向が強くなります。

その為、それより寒い地域では冬に葉を落とす可能性が強くなります。
初めは葉が枯れたようにチリチリし始めて落葉していきます。
木によっては丸坊主になっているものもあります。 またシマトネリコは寒さが強いと葉を落とすだけでなく、枝の先から枯れ戻ってしまいます。
これを植木屋さんは「枝が(先が)下る(くだる)」と言ったります。
ではくだってしまったシマトネリコをどうすればよいか?
シマトネリコは寒さには弱いですが非常に生命力が強い木ですので、木全体が枯れている事はあまりありません。
枝先などの一部に留まってくれている事が多いです。
まずは、枯れているところと枯れていないところを確認します。
爪で皮をむいてみてください。
皮の下が黄緑色をしていれば、木は生きています。
生きていれば4月位からこのような芽が芽吹いてきます。
次に枯れている場合。
枯れているところは、皮をめくっても中が茶色になっています。
枯れてしまったところは生き返る事はありません。
放っておいてもいい事はないので切ってしまいます。
下ってしまったシマトネリコは、ちょうど色が変色している部分が枯れ戻った部分です。 皮をめくってみると分かりますよね。
色の変わり目を境に上が茶色くなり、下は黄緑色をしています。
ここで枯れ戻っている場所は、迷わず切り落とします。
そうすることで次に芽吹いてくる枝の邪魔にならないので、樹形が整いやすくなります。

丸坊主にしても来夏にもさもさするので経験上あまりかれたのは見たことがありませんが…注意してみてみましょう(^-^)