お庭番に伝わる極意 その120「5月(皐月)の手入れ」

桜などの早春の花が終わり、黄緑色の新芽がいっせいに伸び出す時期です。
常緑樹は古い葉を落葉させる時期でもあります。今回は芝生についてお話致します。

■芝生について

「緑のカーペットのような芝生のある庭」というものに
あこがれを抱いている人は多いと思います。
芝生という植物はイネ科の多年草で常緑、落葉などがあります。
日本にはノシバというシバが自生していますが、ノシバは葉が多少粗いので絨毯のような状態をつくるのは難しいと思います
。一般的にはコウライシバ(姫コウライシバ)などが使われることが多いのですが、
これらは落葉なので冬は地上部が枯れてしまいます。
冬も青々とした緑の芝生にこだわるとすれば西洋シバという選択肢もあります。
日本の夏の高温多湿には不向きなものが多く、病虫害の被害を受けやすく管理に手間がかかるのが難点です。
その点、コウライシバは冬枯れさえ我慢すれば比較的扱いやすいタイプです。

■ローメンテナンスの芝生TM9について

芝刈りは毎年夏にするのは大変ですよね?
最近では芝刈りを軽減を考えられた芝生なども開発されています。
代表的なのがTM9(ティーエムナイン)です。トヨタ自動車が開発したローメンテナンスの芝生です。
特徴は草丈が一般コウライシバの半分以下なので、芝刈り回数の大幅な低減ができます。
草丈は短いですが、横へ伸びる茎の伸びは在来品種と同様です。
年間の芝刈り回数の比較すると一般品種は3~5回/年TM9は1~2回/年また、
施肥量を半分以下に低減芝刈りで失われる肥料分が少ないため、必要な施肥量を半分以下に低減できます。

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