お庭番に伝わる極意 その117「2月(如月)の手入れ」

寒さもこれからが本番。植物にとっては休眠期ですが
春、元気良く芽を出させるために、
この時期に肥料を与えることをお勧めします。

■適切な時期に適切な肥料を
 肥料は不足しても与えすぎても植物に悪い影響を与えます。
また、肥料には速効性ものと遅効性のものがあり、
それぞれに特徴があります。そのため適切な時期
に適切な肥料を適量与える必要があります。
 この時期は植物の休眠期になりますので、
遅効性の有機質肥料を根の周りに埋め込んであげます。
有機質肥料には、堆肥、鶏糞、油粕、骨粉などがあります。
これらを施すことは、植物に必要な栄養素を補うばかりでなく、
土壌を改良し、土中の湿度を保つ役目ももっていますので、とても重要です。

■施肥の方法
肥料が直接根に当たって、根の機能を傷める肥当たりを防ぐことです。
有機質の肥料ですと、その害は比較的少ないのですが、
肥料を与える時根からあまり離しすぎても効果がなくなってしまいますし、
近すぎても養分を吸収できる根があまりないので意味がありません。
 そこで、施肥の方法としては、地上部の枝の先端部分より少し内側あたりに
3~4箇所穴を掘って施します。
この穴の位置は毎年少しずつずらしてあげると良いでしょう。
穴を掘って肥料を与えるというという事は、木の根も切ることになります。
これは、春に新しい細根を発生させ、樹木を活性化させる効果があります。
ご自分では難しいという方、お庭番までご相談ください。
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