お庭番に伝わる極意 その118「3月(弥生)の手入れ」

■樹木の枝下ろしも最後のシーズン☆

枝下ろしをする際のポイント。
まず枯枝を見つけて取り除くことから始めましょう。
大きな枝を落としてみたら後に残ったのが枯枝だけだったというのでは、
もう取り返しがつきません。
また、もし木に登って剪定するとか、木に手をかけて剪定するなどという時に、
誤って枯枝に足や手をかけてしまうと思わぬ大事故につながりますので、お気をつけください。
 大きな枝を落とす場合、最初に落とす枝の下側三分の一程度までノコギリを入れ、
その後で上側からノコギリを引いて落とすようにしてください。
上側からだけで落とそうとしますと、枝が落ちて行く際、
下側の皮が切れずに残ってしまい、皮が裂けてしまうことがあります。
これはとても見苦しいものですし、
菌が侵入する環境を作ってしまいますので、ご注意ください。


■切口について
 枝を落とした後の切口についてですが、ギザギザしていたり、凸凹していたりしては、
後の発芽が悪くなってしまいますし、そこに雨が溜まり腐れの原因にもなります。
そこで、枝を落とす場合には、切れる刃物で、切口をなめらかにするように心掛けてください。
また、切口が大きい時には、切口を保護する癒合剤(接ぎロウ等)が市販されていますので、
これを塗り菌の侵入を防ぐように処置してあげましょう。
 以上のような点に注意をし、大きくなった木を小さく仕立て直してみてください。
あまりに大きく、手に負えいとお困りの場合は、
お庭番がお手伝い致しますので、お気軽にご連絡ください。