*実生植物にも愛情を。命尊ぶ幸せ家族*

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今回は、以前にハッピープロジェクトとしてお客様にインタビューさせて頂いた記事を掲載させて頂きます。皆様のお庭のエピソードや緑や自然との生活の楽しみの内容を定期的にご紹介させて頂きます。ぜひご覧ください。

K様は現在植栽管理でお世話になっているお客様です。お付き合いは古く現在のお宅を7年前に建て替えられましたが、それ以前からご利用いただいております。
いつも伺う際に思うのですが、大磯の海側にある広くてとても心地よい場所なのです。
弊社で以前ウッドデッキの施工をさせて頂いたのですが、その際に職人が「こんな職人にとって天国のような現場はないですよ」とお伝えしたぐらい。ワンボックスカーを横付けしてウッドデッキを施工できるほどの奥行で、その広さには毎回感心いたします。
そのウッドデッキの一つは昔ながらの縁側のような、ご近所の人とも気軽に座って楽しめるアイテムに。さらにリビングの延長にもなる南側の広いデッキもあり、そこではちょっとしたDIYもできれば、仰向けに星を観察されるほどの、ゆとりの屋内外中間のフリー空間となっているようです。 ウッドデッキひとつで、いろいろ楽しみが広がるものですね。
それよりもK様ご夫婦の植物を愛でられる懐の深さに感銘させられます。実生で出たモミジやマツをそのまま大事に育てられる。せっかくここで生を受けたのだからのびのびと成長しなさいと愛情を注ぐ。一つの命としての扱いに普段の生活ではなかなか感じられない、命の大切さに気づかされる瞬間でもあります。今問題となっている地球温暖化もそういった自然や命に対する感度が薄れた結果ではないでしょうか。
お庭の南にあるモミジなどは60年ほど前に実生で生えた樹木だそうで、今では樹高4mほどの太い樹木に育っています。その生命力の強さに感銘します。このモミジも時代の流れをその場に佇みながら何を思い見ていたのでしょうか。
実生といえば、こちらのお宅には山椒が実生で育ったものがあります。数本あるのですが、雌株が少なく実は限られた木にしかなりませんが、それも大事に育てられています。
山椒とユズは買ったことがないというくらい、お庭のもので賄えているのがすごいですね。お庭のもので食卓が潤っているというのも楽しみのひとつだそうです。
先ほどのモミジのようにK様邸には歴史のある樹木が多く、花ユズ本ユズ夏みかんと3m~4mにもなる柑橘樹木があります。先代のお父様が新潟の山側のご出身で、縁あってこちらに住むことになるのですが、地元の新潟の豪雪地帯では柑橘はなく、大磯の地に移り住んだ時、この温暖地ならではの柑橘が欲しいと植えられたとのこと。

その先代のご生存時には、あまり実らなかったようですが、今では多い時には100キロにもなる実を付け、ご子息様達にその恩恵を授けられた。ご夫妻はそのお気持ちを受け継がれ大切に育てられているようです。生垣も大事にされているようで、こちらも先代が大事にされていたものを残し、改築の際に門扉の関係で一部新たに植えられ、現在かなりの密度になり、旧生垣に溶け込んでいます。大事な生垣をブロック塀などの無機質なものに変えず、その意思を受け継がれた。こちらも通行人が見て、潤いのある緑の塀にしたいとのことで街並みも考えた想いのある生垣でした。
他にも季節になると何かしらのお花が咲き、季節の移ろいを楽しまれているということでした。
さらにこちらのお宅には鳥さんも沢山遊びに来るそうで、スズメの砂遊びの場所があったり、ツバメが季節になると飛行の訓練場にしたり、玄関前ではセキレイがダンスを踊っていたり、その他いろいろな鳥さんが遊びにくるようです。お家でバードウオッチングができるほどと楽しまれています。とにかく植物自然愛のあるご家庭で、お話を聞いているだけでもこちらが嬉しくなってしまう程です。地域の人の繋がりや暖かさも感じられ、本当にいいところだなぁと感心します。
今回は暑い中お時間をいただき、たくさんのいいお話を聞かせていただきました。K様にはご協力いただき、本当に感謝いたします。ありがとうございました。